中学生へ ぶんちゃん

中学生へ 〜先輩からの言葉〜

このページは進学や将来のことで悩んでいる中学生やその保護者の方、先生に対して大通高校生が伝えたい事、その想いを語った文章を掲載しています。

中学生に向けて

                          平成21年度入学生 ぶんちゃん

私がこの、大通高校に入った理由は普通の生活がしたかったからです。
私の家はワーキングプアで、ただ欲しいものは我慢できたのですが、
必要な物まで買ってもらませんでした。

一番大きかったのは服で、着れる服が1・2着しかなくて友人と遊んでも私はいつも同じ服で、
些細な事でしたけど、中学時代の思春期の私にはどうしてもがまんができませんでした。
私が友人から好まれないのは家にお金がないからだと理不尽に決めつけて、
早く自立しなくちゃという焦りもあり、高校に行かずにバイトをすると親に打ち明けると、
「どこでも良いから高校は卒業してくれ」と頭を下げてお願いされて、
致し方なく高校受験をする事になりました。

それが大通高校でした。

この高校を選んだのは「定時制だからバイトを探しやすい」そんな単純な理由です。

「定時制」は正直印象が悪く、きっと不良が多い頭の悪い高校だろうだから何となく勉強をして
バイトメインで高校生活を送ろう。そう思ってました。

ですが、いざ入学してみると、柄の悪い良い人はいましたが不良なんていなくて、個性的な人ばかりで、だから逆に馴染みやすくって、何となく学校が好きになっていきました。

定時制だから、違う学年の人と出会いやすい。
大通高校だから、自分の好きな事ができる。
大通高校だから、社会交流の場になる。
大通高校だから、国際交流の場になる。

全日制では教われない事を沢山学びました。

高校でやめようと思っていたバスケも途中から始めて今ではすっかり部員の一員。
大喧嘩をした友人とも一年越しに仲良くなって、
こんな自分を大切にしてくれる人も沢山できて、
期待していなかった高校生活がこんなに思い出に残る様な物にできるなんて。

もちろん、こういう様に思えるまでには沢山悩みました。
自分の人生終わったなんてことも考えたこともありました。
でも、その裏には素敵なモノがありました。
諦めるのはもったいない事だと気づけました。

それもこれもこの大通高校があったおかげです。
何となく入った高校でも満足できる高校になれたんです。

それが今の自分の誇りです。